お気に入りのフラワーベースがあると、花を生けるのが楽しくなりますね。
イッタラのフラワーベース は、そのフォルムがとっても素敵!
大人気なのもうなずけます。
今回は、イッタラの銘品アルヴァ・アアルトのフラワーベースにアジサイの組み合わせです。
アアルトベースは、
フィンランドを代表するデザイナー・アルヴァ・アアルトがデザインしたフラワーベース。
曲線が美しいデザイン。
iittalaのサイトを見ると、
このベースは、フィンランドの湖の形、白樺の根本付近の断面形状など諸説あるらしいんだけど。
私は雲の形が頭に浮かびました。
ある知り合いの方は、水たまりに見えるって。(続きは最後に。)
アアルトベースのサイズは、
95、120、160、220、270というラインナップ。
こちらは95mmの一番小さなサイズ。
大きな花がお好きな方は、大ぶりなベースが良いでしょう。
私は小さな花が好きなので、この小さなベースがちょうど良い感じ。
スズランとか生けたら、かわいいこと間違いなし!
95mmというのは高さで、
横幅は10cmくらい(個々にちょっと違います)。
小さいようだけど、意外とたくさん花が入っちゃうんですよね。
さぁ、この流れるような美しい曲線のベース、
どうやって生けましょうか?
とにかく、この曲線のラインを魅せたい。
となると、シンプルにシンプルにアレンジしなくては。
生ける花もシンプルに、
多種類の花を同じ色に統一する。
または、同じ種類の花だけで生ける一種生けにする。
このどちらかが、おすすめです。
それでは白でまとめてみましょう。
白アジサイとクチナシの白コンビで。
透明ガラスだから、足元は美しく、茎はきれいに揃えて入れましょう。
水に浸かる葉っぱは全部取り除いて、スッキリと。
高さはというと、
花首を器の縁に乗せるようにしたいから、
フラワーベース+花の高さ分ということになります。
全体のシルエットは、こんもりドーム型か、フラットな感じに。
一種いけというか、もう一本だけどんと入れました。
ブルーアジサイ。
一本でちょうどぴったり。
このベースは、その佇まいがシンプルで美しいから、花はそっと添えるだけで大丈夫だなって思います。
それで、その知り合いの方(私が尊敬する編集者の方)は、
「水たまりみたいな、水の質感を感じさせるフォルムに、紫陽花の花が浮かんでいるよう」
とおっしゃったのです。
あぁ、なんて素敵な表現。
この一言を聞いて、
ますますこのベースが好きになってしまったのでした。
ある雨上がりの夕方、愛犬あんと公園に行くと、広場に大小の水たまりができていました。
あんは、水たまりが好きで、私が水の中に小石を投げてあげると、
その波紋が広がる様子を面白がっていつまでも見ています。
あんのお耳越しに私も水たまりをのぞくと、雨上がりの青い空が映っていました。
まさに、アアルトベースのイメージ。
愛犬あんも、「きれいだね」とでも言うように、振り向いて私の目を見ました。